第10期指す順2回戦 8一とさん戦 勝局振り返り

事前準備

8一とさんは最近の棋譜を見る限り居飛車と四間飛車を使い分けており、私の見方では初めからどちらを指すか決めて対局に臨んでいるように思えました。つまり、相居飛車も対抗形も相振り飛車もあり得るということです。

8一とさんと私は前期も対局があり、前期の対局では私がトーチカ(ミレニアム)を組み、いわゆるソフト評価値グラフ的には一度もマイナスに振れない完勝でした。ここで、今期の対局について考えると、様々な可能性が浮上してきます。

1.四間飛車でトーチカ対策やってくるよ派

前期と同じようにトーチカを組みに行くと、研究の一手をぶち込まれ、私が応手を誤り一挙敗勢となるパターンです。私は前期は完勝しているのですが、なんといっても8一とさんといえば

私が一年間かけてやるほど(一年あってもやらないほど?)の量の詰将棋を毎日こなしている人なので、序盤で優勢を明け渡したらひとたまりもないわけです。なので、今日の昼まではトーチカ以外の戦型を指そうと思っていました。それでも、考えることは色々ありました。

2.居飛車やってくるよ派

当然、居飛車も考えられました。この場合、私が居飛車を指すか振り飛車を指すかという分岐があり、後手番なら(相掛かり後手番を避けるなら)26歩34歩25歩33角でいいのですが、先手番を引いてしまった時に初手に何を指すか、3手目に何を指すかという問題がありました。初手16歩も考えました。本当に悩みました……。

3.四間飛車でトーチカにボコられてくれるよ派

前期と同じように指してくれて負けてくれるのが一番いい(ひどい)のですが、あり得ないですし、想定するのも失礼なので、(そうであってくれることを一瞬願いましたが)序盤の流れとしては考えませんでした。

4.トーチカ対策してくるけれど15分将棋だからしっかり時間使えば正解を導けるよ派

対局直前に私が至った思考はこれでした。自分がしっかり考えることがそもそも将棋の対局であり、しっかり時間を使って考えれば、対策されていても前期と同じように評価値マイナスにならず勝ち切れるはずだという考えです。急戦を選択したところでそちらなら安心できるわけではなく一歩間違えれば奈落の底の世界、それなら自分の指し慣れているトーチカを信じようということです。そして、本譜に至りました。

本譜

5.やっぱりトーチカ対策が怖いので指し慣れているタイミングで仕掛けられそうなら仕掛けよう派

まず、後手番を引けたので、相手の振り飛車模様を見ながら駒組みが出来たため、様々な懸念は杞憂に。

そして、居飛穴とトーチカを睨みつつ仕掛けられるタイミングが来たので、行きました。

8一とさん、長考。私、ニンマリ。(性格悪)

局後に聞いたところ、やはりトーチカ対策をしてきていたようです。危なかった……。

本譜は前期と同じように完勝とはいかず、こんな風にドヤ顔で自陣角を放っている場合ではなくここで47金と桂馬の飛び先を守られたら先手優勢だったりしたのですが(重要)、結果的には勝つことができました。ちなみに、序盤で時間を使わせることには成功したものの中盤ではこちらが湯水のように時間を注いでおり(38手目、40手目、50手目に2分以上消費、44手目にも2分近く消費)、結果的に両者1分将棋になっているので本当に結果的にたまたま勝てただけです。

https://shogi.io/kifus/261999

ポンポン桂で勝てて良かった。hato__stさん見てる~?ポンポン桂で勝ったよ~!(届かないだろうけれど……)

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