指す順6th(8回戦)反省会

反省会をするつもりはなかったのですが、もし『乱戦!相横歩取り』(北島忠雄,2011)に載っている変化を自分が知らなかったために負けたのだとしたら悔やみきれないなと思い、kindleのライブラリから開いてみました。上の図は相横歩取りの基本図から▲77銀△74飛▲同飛△同歩▲46角の変化に進み、△82角▲同角△同銀▲55角△85飛とした局面です。うろ覚えですが▲86飛△同飛▲同銀△28歩までは覚えていたので、そこまでは指せると思って選択しました。

実戦では▲86飛ではなく▲11角成でした。これは『乱戦!相横歩取り』には取り上げられていませんでした。

局面ペディアはどう言っているでしょうか。

局面ペディアには▲11角成を指したプロの対局が4局ありました。http://kyokumen.jp/positions/946228

△89飛成には4局すべてが▲79飛と応じています。龍を消せるのだから消すということなのでしょう。今ではソフトに読み込ませると▲79歩を最善手と提示してきます。この変化は互角です。

△89飛成で龍を作れて浮き駒の金に当たるから後手良しなんだろうな、くらいに軽く考えていたのですが、実際には互角程度の変化で咎めようがないのだとわかりました。プロ間で▲86飛が多いのは、▲86飛以外を選ぶと後手良しになるのではなく、▲86飛で先手良しだからなのでしょう。

実戦では▲11角成△89飛成▲79歩に△33桂と指してしまったのですが、これは▲21飛を与えてしまい、良くなかったです。▲79歩に対応した手としては香車を手に入れて△75香と打つのが狙いとしてあり、▲21飛を許すと速度負けしてしまうためこの狙いが実現しません。

先手良しの変化が多く、元から選ぶべきではなかったというのと、形だからと△33桂と跳ねずに改めて読み直すべきだったというのが反省点です。

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