第9期指す順3回戦 まえかくさん戦

指す順3局目にしてついに対居飛車でした。このところ後手番の対居飛車では向かい飛車をずっと指しているのですが、まえかくさんはこちらの棋譜を見てきたようで(指す順の前回大会まで自分は向かい飛車を指していないものの戦型予想は対向かい飛車とのことだった)、もしかしたら「こんなに負けまくっているのに向かい飛車やるのか……」と思われていたかもしれません。私も対局直前まで相掛かりを指そうかと真剣に悩んでいたのですが、結局は指し慣れた戦型で、とにかく考えて悪手を防ぎながら行くしかないと思い向かい飛車にしました。

36手目、5分を超える長考で△21飛。香車に紐をつける手で好手だったようです。しかし実はこの後に問題がありました。

何を考えたのかこの39手目▲45銀に飛車の成り込みを遅らせるため△25桂と跳ねたのですが、これは素直に△45同桂と取り後手良しでした。わざわざ香車に紐をつけているのにその手を活かせておらず、よくわかりません。対局中にあんまり同桂を考えた記憶もないのでポカだと思います。

49手目▲24飛の局面で駒の損得を数えたのを覚えています。結果、損得なし。こちらが大駒2枚を先に使える状況にしており、香車は取られそうですが手数がかかるのでその間に攻めれば後手良しだと思いました。あのいつも負けまくっている向かい飛車で、負けを糧にしてここまで持ってこれたのが嬉しかったのと、ここからミスせず互角に寄せ合えば勝てると思ったので、絶対に負けたくないなと思いました。

色々あった後での76手目、秒に追われて△74桂。悪手だったのですが代わりの手が思いつかなかったです。ここは△67金▲同玉△55桂で即詰みではないものの一気に迫れる順があったようで、見えても良かったなと思います。

▲17角への対応は龍切りを暴発させない△36龍で合っていましたが、△87香成を入れたのは間違いでした。ここで▲86歩と打たれたらまずかったです。

△66桂は指した後すぐに▲67玉で寄らないと思いました。これは指されていたら負けていたと思います。△66桂指した後のリカバリーは自分にはできそうもないので、代えて△87金として角を取る方が良かったです。

このように終盤も指し手がかなり怪しく、特に最後のは逆転されるおそれもあるミスでした。僥倖としか言いようがないと思います。ただ中盤まで頑張って指せたのは本当に良かったです。本局は負ける気しかせず、2週間準備しながらずっと練習でも負けまくりで、どうしようもないなと思っていたのですが勝てて良かったです。ここまで勝てたのだから将棋の勉強をサボらず次戦に臨みたいです。

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