第5期指す将順位戦(B4クラス)を終えて

 10回戦では自玉に7手詰めが生じるほどの敗勢からなんとか勝利し、7勝3敗の成績で最終局を迎えることになりました。私が10回戦を終えた段階では初参加の自分より順位の高い方が3敗に多くいたため、まだ入れ替え戦に進めるかどうかはわからなかったのですが、ぺるそなおさんがうしちゃんさんを破ったことで、最終11回戦に自力での入れ替え戦出場がかかることになりました。これはもちろん嬉しかったのですが、同時にプレッシャーもかかることになり、ぺるそなおさんが勝った瞬間に比喩ではなく本当にお腹が痛くなりました。

 11回戦の相手であるかのいさんは居飛車党でした。私はこれまで10回の対局すべてで居飛車を採用していたため、相手が相居飛車を想定してきて意表を突けるだろうという狙いもあり、先手番なら三間飛車をやろうと思っていました。三間飛車自体は11回戦に向けてというわけではなく、その前から練習はしていました(後手番ではまた別の作戦を用意していました)。三間飛車の実戦はもちろん、他の部分でもこれまでの順位戦の対局に比べると一番時間をかけて準備していたのですが、実際の対局ではあまりにも単純な狙いが受からずボロボロに負けてしまいました。

 指す将順位戦には前から参加したいと思っていたのですが、Twitterの人達が指す将順位戦で盛り上がっている期間というのは、当然ですがエントリー期間が終わって対局が始まっている頃なので、気づいても参加できずにいました。今回たまたまエントリー期間の終了2日前に気づいたので、自分の将棋勉強のリズムを整えるつもりで参加したのですが、順位戦期間中は色々と忙しく、生来のだらしなさもあり、実戦感覚だけは抜けないようにと時々将棋を遊ぶくらいで将棋の勉強はほとんどできずじまいでした。その上7勝4敗と結果も振るわず、今は暗い気持ちでこの文章を書いています。将棋の上手い人からするとB4クラスの対局なんてのはお子ちゃまの遊び、将棋っぽいけれど将棋とは違うゲームなのかもしれませんが、指す将順位戦に参加して11戦を戦った上での私の感想は、昇級を逃したことが何か自分の人生を否定されたかのような感覚にまで至っており、気持ちの整理がつかない状態です。もちろんアマチュア低級の将棋ファンですらこうなるのですから、プロを目指す人達の対局や、プロの順位戦での対局での、最後のこの1局というところで落とすというのは、それとも比較にならないほど想像を絶する絶望があるのでしょう。半年にわたり11局という対局をこなしてきたことが無になったという経験は、指す将順位戦にB4クラスがなければ得られなかったものなので、その点では指す将順位戦に感謝したいです。第6期も参加できる状態を整えてエントリーしたいと思っています。

 これだけだと単なる見苦しい愚痴なので、負けた対局の振り返りを書いておきたいと思います。4回戦のデメテルさんとの対局では相掛かり棒銀の後手番を持って、序盤で受け間違えてあっという間に敗勢になりました(負け方としては11回戦の飛車先突破されたのに近い)。これ以降相掛かりの後手は持たないよう気をつけているほどのトラウマになった敗局です。特に昇級を目標にしたわけでもなくエントリーして始まった順位戦で3連勝し、このまま勝ち続けられるかもしれないという油断、余裕、甘えが出てきた頃の負けだったのではっきりと覚えています。8回戦のおちりすさんとの対局はこれも序盤で駒損をしているのですがそこまで悪くなったわけではなく、終盤に逆転のチャンスがありながら逃すという負け方で、負けた中では一番いい対局だったと思っています。9回戦のよきさんとの対局はそもそも夜に意識を失ってしまい対局に遅刻するという大惨事で将棋以前の問題があり、将棋自体もやたらと軽い詰めろをかけて受けられて困る、などといった雑な指し方をしていて、反省しかないです。11回戦のかのいさんとの対局はどうしようもない完敗で序盤理解の甘さと考えなしに指してしまう悪いところが存分に出ていました。やっぱり愚痴だらけになってしまいましたね。勉強しないと強くならないので勉強しないといけません。

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